このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

センター概要

PBL推進支援センターは、プロジェクト・リテラシーの育成方策を新たな教養教育論として学内外に発信し、課題探求能力を備えた21世紀型市民を育成することを目的としています。

設置の背景

情報社会の中で育った現代の学生は、情報処理能力等に優れている反面、異年齢集団によって構成される実社会の中での現場体験が乏しく、既知の情報あるいは技能を問題解決のために適切に運用する課題探求能力が低いという特徴が、年を追う毎に浮き彫りになってきています。このため、大学教育においても、情報・技能修得重視の「インプット重視型」に加えて、課題探求能力を育成する「アウトプット重視型」教育の一層の充実が強く求められるようになっています。「良心教育」を建学の精神とする本学は、「正しいことを知る」だけではなく、「正しいことを実行できる」人材を育成するという現代の教育的課題に進んで取り組むことが教育的使命であると判断しました。

本学では、平成16年度より、「社会の教育力を大学に」をスローガンに掲げ、幅広い学びの保証を目的として、担当者公募制度を導入して、プロジェクト科目約25クラスを正課科目として全学部に提供することを決定し、長年に亘って築き上げてきた地域社会との連携を基盤として、地域社会が潜在的に有する教育力を大学が積極的に活用し、異年齢集団によって構成される学びの共同体の中で、プロジェクト・リテラシーを有する学生の育成に努めてきました。さらに、現在は、学部・研究科の専門科目の分野においてもPBLが積極的に導入されており、課外活動やキャリア支援においてもPBLが展開されています。

しかしながら、現在、学内外で展開されているPBLは多種多様であり、体系的な理論構築がなされておらず、高等教育におけるPBLの手法もまだ確立されていません。学士課程教育の質保証の観点から、単位制度の実質化と成績評価基準の明確化にもさらに積極的に取り組む必要があります。さらに、プロジェクト・リテラシーを養成するには、社会連携型のPBLによる実践的・総合的な幅広い学びの保証と双方向型学習における振り返りとフィードバックが不可欠です。そこで、上記の課題に組織的に取り組むためには、プロジェクト科目を中心にした学習環境の整備と、多様なPBLについての方法論的な検証が必要であると判断し、これまでの取組の中で得られた成果と課題を踏まえ、教育方法としてのPBLの理論と実践を推進する拠点「PBL推進支援センター」を本学内に設置することとしました。

PBL推進支援センターでは、下記の事業を推進します。

学内の取組体制の充実整備

学内の取組体制の充実整備を図ります。

学外との連携

PBL推進・研究のネットワークを学外に向けて展開し、PBLの研究、および、モデル開発を推進します。

PBL推進協議会の設置

同志社大学をPBLの拠点校とすべく、地域社会に開かれた学生・教職員協同研究組織としてPBL推進センターの下にPBL推進協議会を設置します。
なお、具体的には、下記を実施します。

  • PBLの事例報告を行い、教育方法の研究開発を推進します。
  • 地域社会と密着した多層的なFD・SDネットワークを構築します。

プロジェクト・リテラシーの養成

PBLをプロジェクト・リテラシーの概念により方法論化し、プロジェクト・リテラシーの養成を積極的に推進します。また、プロジェクト科目の実践を通じて、課題探求能力等の測定のためのベンチマークを策定することを目指します。このためのツールとして、既に運用を開始しているCNS(SNS型WEB学修支援システム)にポートフォリオ機能や分析機能等を盛り込んで強化をはかり、PBL推進に特化した標準モデルの開発を目指します。さらに、学生への教育効果を高めるために、過年度受講生のSAへの積極的な登用を推進し、卒業生アドバイザーを設置するなど、受講生のサポートを行いつつ、過年度受講生のさらなるリテラシーの向上を一層推進します。

質保証システムの充実

同僚評価に加え、外部評価を積極的に導入することにより、質保証システムの充実をはかります。評価結果については、PBL推進センターが精査し、PDCAサイクルのもと、不断の改善作業を行います。

PBL推進支援センター設置の目的
プロジェクト・リテラシー
教育の質を保証するPDCAサイクル

※画像をクリックすると拡大します。

センター概要